2021-01-28から1日間の記事一覧

ひとりの女性として

真実において、女性とか真理は、取り込まれるがままにはならないのです。 真実において取り込まれるがままにならないものは――女性的なのであって、それは女性性(フェミニテ)とか女性の女性性な性性(セクシュアリテ)とか、その他さまざまの本質化する呪物…

省察

「歴史」は、このように、生のささやかな輝きと交替者のいない死によって成り立っている。 ロラン・バルト,沢崎浩平訳「省察」. 午後六時頃、べッドでうたたねをする。窓は曇り日の夕暮のいくらか明るんだ空に向かって大きく開か れていた。 その時、 私は…

創造、未聞の祈り

書く行為……、両手のなかに顔を埋めて囁かれる祈り、日々のパンのそれへのように並はずれた欲求と主題とをこめた、未聞の祈り。砂、砂、砂。いったい、どこを通っているのか、その小径は? エルザ・トリオレ / 田村俶『ことばの森の狩人』 創造の小径ですって…